北上ウオッチ

2016年3月22日

【イベント報告】北上・西和賀合同イベントが開催されたそのわけは?

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2月26日、晴れ渡る青空のもと、北上市のさくらホールには鮮やかなグリーンが目を引くキッチンカーがやってきました。お隣、西和賀町(にしわがまち)の“走る道の駅”こと「錦秋湖(きんしゅうこ)号」です。

この日、さくらホールで行われた「ふるさと納税まるわかりイベントin北上」(北上市・西和賀町・北上信用金庫主催)のためにやってきたのですが、普段は県内のイベントに出張し、「湯田牛乳」や「西わらび」など地域の特産品を使ったメニューを提供しています。わらび餅は従来のわらび餅に対する概念を覆すほどの逸品ですし、「ビスケットの天ぷら」には西和賀B級スイーツの本丸です!

全国から西和賀町に届いた熱い支援

西和賀町は東に北上市、西に秋田県横手市が隣接する県境の町です。実は昨年(2015年)3月、土砂崩れが発生し、町と北上市をつなぐ唯一の一般道、国道107号線の一部が通行止めになりました。幸いにも人的被害はありませんでしたが、近くにあった道の駅錦秋湖は休業を余儀なくされ、観光客も激減。町の経済は大打撃を受けました。現在は完全復旧し、道の駅錦秋湖も11月28日から営業を再開しています。

西和賀町にこのキッチンカーがやってきたのは、窮状を知った全国962名の方からの寄附のおかげでした。窓口となったのは、「ふるさとチョイス」というウェブサイトで始まった「緊急寄附フォーム」。ふるさとチョイスは全国のふるさと納税特典を網羅し、ネット上でふるさと納税の手続きまで完了できる、いわばポータルサイトです。

でも驚いたことに、この「緊急寄附フォーム」はあくまでも寄附の窓口であり、ふるさと納税のように何かお返しが届くわけではありません。それでも西和賀町を支援したいという方からの寄附額は1000万円を超えました。この寄附で購入されたのが、冒頭のキッチンカー「道の駅錦秋湖号」でした。

「お客様が来られなければ、自分たちで町の外へ打って出よう。」と発想を切り替えた西和賀産業公社(キッチンカーの運営を担う第三セクター)が、このキッチンカーで8月から11月まで稼働した累計売上高は約700万円。西和賀の動く広告塔としても、県内に西和賀の魅力を発信し、たくさんの方から応援を受けることができました。

ふるさとチョイスの須永社長をおもてなししたい!という気持ちから始まったイベント

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写真に写る、ピンクのはんてんを着たこの女性が、「ふるさとチョイス」を運営する株式会社トラストバンクの代表、須永社長です。2015年からにわかに盛り上がりを見せ、今や1500億円市場に成長したふるさと納税を、世間にいち早く広めた立役者でもあり、北上市も西和賀町も、ふるさと納税の申し込み手続きについてはふるさとチョイスを利用しています。

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改めて正面から。にこやかに笑う彼女が須永珠代さんです。多忙を極める中、北上・西和賀関係者の熱いラブコールにこたえて、このイベントのためだけに岩手にお越しくださいました。

ここからは親しみをこめて、須永さんとお呼びします♪

北上市・西和賀町ウーマンPR大使就任

実は須永さんが写真で来ていたはんてんは、世界に一枚しかないスペシャルなはんてんです。

北上と西和賀の両市町が「北上市・西和賀町ウーマンPR大使」の就任を依頼するにあたってつくったもので、ふるさと納税まるわかりイベントではPR大使の任命式も行われました。(写真下)

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仕事柄もあって須永さんは全国各地をまわっていますが、2つの市町から合同でPR大使を任命されるのは初めて。
しかも隣り合うふたつの市町が互いにふるさと納税への取り組みを応援しあい、一緒に広報するということはなかなかないそうです。
北上と西和賀は珍しい間柄なんですね!

スペシャルなはんてんにこめられた思い

このイベントは、北上・西和賀両市町のふるさと納税関係者が、須永さんに感謝の気持ちをこめておもてなしをしたい、慰労会を開きたい、ということが発端でしたが、須永さんがふるさとチョイスを立ち上げた経緯は、起業を考えている人や女性経営者にとっても参考になることが多かったため、誰もが参加できる公開イベントに発展しました。

企画が具体化していくなか、須永さんが「日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2016」の大賞を受賞したことにあやかって、「北上市・西和賀町ウーマンPR大使」の就任を要請。世界で一枚だけのはんてんづくりに至りました。正面から見ると、襟には「北上市」「西和賀町」とプリントされていて、両市町の友好的な関係が表現されています。

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もともと須永さんとは面識のなかった両市町ですが、「ふるさとチョイス」を知った北上市職員が須永さんに直接メッセージを送り、北上の良さや特典を提供する事業者の熱意をアピールしたことがきっかけで、このようなご縁ができました。

はじめはひとりの職員の行動でしたが、須永さんはその後訪れた北上・西和賀で、両市町の職員や関係者からの予想以上の歓迎ぶりにも驚いたそうです。須永さんが講演の中でも大事だと話していた、“期待を超える”おもてなし。これを粋に感じた須永さんは、数あるふるさと納税特典の中で、事あるごとに北上や西和賀の商品をおすすめし、西和賀の緊急事態にも力を貸してきました。西和賀町は、当初は人的被害がなかったことから支援を遠慮していたのですが、須永さんからの強い後押しを受けて、依頼することにしたのです。ほかにも、須永さんがテレビで紹介したことを機に飛躍的に知名度があがり、多くの方から支持を集めた事業者もいます。

行政職員や事業者といった立場を越えて、須永さんに対する感謝してもしきれない気持ちがこのイベント企画の根底に流れていました。

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チームプレイで企画を全力サポート!

下の写真は、イベント終了後に撮影した集合写真です。主催である北上市、西和賀町、北上信用金庫のスタッフの皆さんです。

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北上市職員は「おに丸くん」のはんてん、西和賀関係者は「にしわが」のはんてん、北上信用金庫の関係者はキャラクターのはんてんで統一したそうです。このイベントの裏方もみせてもらいましたが、誰がどの役割を担うという具体的な打ち合わせをしなくても、それぞれが自分にできることを見つけてさっと動き出す自然発生的なチームプレイがとても特徴的でした。

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次回はイベント内容を振り返ります。

■本文(文、写真):(株)キミドリ

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